ヨーロッパ中世美術論集
聖堂の小宇宙

聖堂の小宇宙
価格:¥ 17,000+税
[編集者] 益田朋幸
[シリーズ] ヨーロッパ中世美術論集 第4巻
[版型] B5変(182×246)上製
[ページ数] 440ページ
[ISBN] 978-4-902084-44-3

 

〈ヨーロッパ中世美術論集〉第4巻

 
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Ecclesia as the Microcosm [Collected Papers on Medieval Art in Europe 4]
edited by Tomoyuki MASUDA
General Supervisor: Koichi KOSHI

 

ストラスブールのノートルダム大聖堂
 

 

【目次】

 

口 絵 聖堂装飾の仕組み

予型論の射程─序に代えて─(益田 朋幸)  23

 

第一章 古代から中世へ
  • 初期ビザンティンの聖堂プログラム─ラヴェンナのサン・ヴィターレ聖堂─(浅野和生)  41
  • 皇族の墓廟と初期キリスト教の葬礼美術─ローマのサンタ・コスタンツァ聖堂─(伊藤怜)  62
  • 象徴的プログラムの多義性─クズル・チュクル(カッパドキア)の聖ニキタス・スティリティス聖堂─(菅原裕文)  89
  • ローマ末期・ビザンティン初期の象牙ディプティック(浅野和生)  109

 

第二章 中世美術の確立
  • 図像・空間・儀式─ギョレメ(カッパドキア)のチャルクル・キリセ─(菅原 裕文)  131
  • 異教との確執─キプロス島のパナギア・フォルビオティッサ聖堂─(櫻井 夕里子)  152
  • ノルマン王によるモザイク─パレルモ(シチリア)のカッペッラ・パラティーナ─(伊藤  怜)  169
  • 罪から和解、救済へ─カッペッラ・パラティーナの総合的解釈─(益田 朋幸)  196
  • 「聖母の眠り」図から見る聖堂装飾プログラム─パナギア・マヴリオティッサ修道院(ギリシア)を一例として─(武田 一文)  203
  • 幼児伝サイクルのタイポロジー─シナイ山の《降誕》イコン─(瀧口 美香)  225
  • 余白挿絵と本文の重層的な構造─ビザンティン詩篇写本─(辻 絵理子)  252

 

第三章 ビザンティン世界の拡散
  • ダヴィト・ガレジ(グルジア/ジョージア)、ベルトゥバニ修道院主聖堂の装飾プログラム(高晟埈)  275
  • 創建者の「罪の赦し」の願いを反映する装飾プログラム─ヴェリア(ギリシア)の救世主キリスト復活聖堂─(橋村直樹)  292
  • 後期ビザンティン聖堂における受難伝サイクルの増補と拡大─プリレプ/ヴァロシュ(マケドニア)の聖ニコラ聖堂─(菅原 裕文)  314
  • 「昇天」を仰ぐキリスト─余白詩篇写本とマケドニア、プリレプの聖ニコラ聖堂─(辻 絵理子)  337
  • 聖母伝の視覚的予型論─ストゥデニツァ修道院(セルビア)の「王の聖堂」─(益田 朋幸)  351
  • ミルティン妃シモニスと「復活」に立ち会う二人の女─テサロニキの聖ニコラオス・オルファノス聖堂─(辻 絵理子)  376
  • フレスコ画にくるまる教会堂─十六世紀モルドヴァ地方(ルーマニア)─(早川 美晶)  402

 

執筆者一覧  428

あとがき  430

索 引  438