日本美術史の杜

日本美術史の杜

[副題] 村重 寧 先生・星山晋也先生 古稀記念論文集

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鳥獣人物戯画 甲巻

 

【目次】

 

Ⅰ章 宗教と造形
  • 古墳壁画の図像学─高松塚・キトラ両壁画墓をめぐって─(百橋明穂)
  • 鶴林寺所蔵聖観音菩薩立像の復元と造仏工(山田磯夫)
  • 仏師稽文会・稽主勲をめぐって(岩佐光晴)
  • 唐招提寺の造営と智努王(川瀬由照)
  • 『招提寺流記』資財部の復元的研究(東野治之)
  • 『諸説不同記』の「現圖」─像容記述の問題を中心として─(松原智美 )
  • 滋賀県・鳥居堂男神像について─立像神像についての一試考─(長坂一郎)
  • 三条南、京極東、明円堂─ある仏所の終焉─(原口雅樹)
  • 川崎市大楽院・木造釈迦如来坐像考─主に胎内墨書銘の検討から─(鈴木 泉)

 

Ⅱ章 絵巻と水墨画
  • 『鳥獣戯画』甲巻の的弓場面の逆向性について(山本陽子)
  • 「病草紙」の典拠─『正法念処経』身念処品と現存二十一場面との対応関係─(山本聡美)
  • 法隆寺献納宝物四幅本聖徳太子絵伝について(梅沢 恵)
  • 石山寺縁起絵巻第四・五巻の絵師について(相澤正彦)
  • 法金剛院本「清涼寺大念仏縁起絵巻」について(内田啓一)
  • 明兆筆白崖宝生像(山田 烈)

 

Ⅲ章 近世の諸相
  • 文字絵の図像学(榊原 悟)
  • 伊勢物語絵四段「西の対」享受考(大口裕子)
  • 又兵衛風の曽我物語図風の量産について(井澤英理子)
  • 京都国立博物館本《深幽縮図》にみる狩野深幽と武家との交流(菅野貴子)
  • 三つの秋草蒔絵硯箱(竹内奈美子)
  • 京の町絵師・宮崎友禅の意匠性と友禅文様─江戸時代の京都に見る淡雅の系譜─(杉本欣久)
  • 尾形光琳筆「四季草花図」について(江村知子)
  • 始興再考─光琳との関係性をめぐって─(斎藤全人)
  • 京都画壇の名門狩野正栄家について─『狩野家一件』の紹介と歴代の事績を中心に─(福田道宏)
  • 「大宋風」復古図様の検証─出納平田家資料による─(吉田さち子)
  • 小原慶山が描いた二つの王陽明像(成澤勝嗣)
  • 田善とテンセン─亜欧堂系銅版江戸名所図における景観図像的諸問題─(塚原 晃)
  • 名所絵の流通(大久保純一)

 

Ⅳ章 中国への交感
  • 敦煌文書の真贋をめぐる覚書(中野照男)
  • 宋時代の青銅器 ─特に瓶の特色について─(橋詰文之)
  • 山水画の画題と製作について─「瀟湘八景図」を中心に─(陳 達明)
  • 望郷の虹橋 ─呉彬の実像─絵画論(近藤秀実)
  • 黄檗絵画における渡来明清絵画という「物」と「人」(髙橋亜季)

 

Ⅴ章 近代絵画と写真
  • 澄子ゑがく─沼波武夫『ミカヅキサマ』について─(岡戸敏幸)
  • 日本美術の後背地─日本美術家にとっての「満州」(江川佳秀)
  • 古写真「志村弥十郎」が齎す情報について(佐々木利和)
  • 眼の記憶から(金井杜道)
  • 『NIPPON』考・序(堀 宜雄)

 

略年譜・著作目録(抄)