ヨーロッパ中世美術論集
中世美術の諸相

中世美術の諸相
価格:¥ 17,000+税
[編集者] 越宏一
[シリーズ] ヨーロッパ中世美術論集 第5巻
[版型] B5変(182×246)上製
[ページ数] 416ページ
[ISBN] 978-4-902084-45-0

 

〈ヨーロッパ中世美術論集〉第5巻

 
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Aspects of Medieval Art [Collected Papers on Medieval Art in Europe 5]
edited by Koichi KOSHI
General Supervisor: Koichi KOSHI

 

ラヴェンナ サン・ビターレ聖堂
 

 

【目次】

 

口 絵

序 中世美術研究の諸相(越 宏一)  5

 

■第一部 個別作品の研究
 第一章 手本を背負った作品の独創性を求めて
  • ラヴェンナとアーヘン─建築コピーのオリジナリティ─(越 宏一)  17
 第二章 ザハリヒな分析に基づく図像と様式の適切な記述
  • ロマネスクの「最後の審判」扉口彫刻─マコンとオータンを中心に─(ダーリング 常田 益代)  57
 第三章 特定の図像サイクルの伝播経路を巡って
  • 天地創造から人類の堕罪までの創世記伝図像の考察─ロマネスク期の中部イタリアの作例を中心に─(小野 迪孝)  82
 第四章 ヴィジョンの造形化と信憑性の行方
  • ルペルツベルク『スキヴィアス』写本にみる「描かれた幻視」─ヒルデガルト・フォン・ビンゲンは挿絵原作者であり得るか─(鈴木 桂子)  108
 第五章 言語テクストと視覚化されたテクストの協同作業
  • 『人類救済の鑑』のなかのイエスの譬え(細田 あや子)  134
 第六章 失われた原作の子孫を辿って─原型図像の伝播と追加・改変
  • 「死の舞踏」の伝播とそのメディア─壁画・写本・版画─(小池 寿子)  173
 第七章 近代美術における中世主義─模写性と無名性
  • イコンの無名性をめぐって(鐸木 道剛)  202

 

■第二部 展望的研究
 第八章 エデンの園の相の下に
  • 中世庭園の諸相─エデン神苑から風景の発見まで─(桑木野 幸司)  219
 第九章 中世美術研究の新しい展望を求めて
  • 「風景」としての福音書抄出画像サイクル(epitome)論序説(辻 成史)  244

 

■第三部 新たなるストゥディオーロから─個別作品の研究報告
 第十章
  • 古代末期の地誌表現の伝統と初期キリスト教美術への継承─ハイドラの舗床モザイク《地中海の都市と島々》を出発点に─(瀧本 みわ)  279
 第十一章
  • 《ベルンのフィシオログス》挿絵研究─その特殊図像をめぐって─(長友 瑞絵)  303
 第十二章
  • 《コルビー詩編》のイニシアル芸術─カロリング朝写本に於ける〈文字〉と〈画像〉をめぐって─(安藤 さやか)  324
 第十三章
  • 《シトーの聖書》のダヴィデ図像(近藤 真彫)  350
 第十四章
  • 中世美術における狩猟図─ガストン・フェビュスの『狩猟の書』を手掛かりに─(髙木 麻紀子)  379

 

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