ヨーロッパ中世美術論集
黙示録の美術
〈ヨーロッパ中世美術論集〉第2巻
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Arts of the Apocalypse [Collected Papers on Medieval Art in Europe 2]
edited by Kumiko TANAKA
General Supervisor: Koichi KOSHI
ドゥース黙示録
【目次】
口絵
第1章 黙示録と黙示録美術─造形的展開と神学的源泉
- 中世の黙示録写本─その挿絵の造形原理─(越宏一) 7
- 黙示録に記されたヴィジョンの源泉─旧約の伝統から新約へ─(佐竹明) 24
第2章 黙示録のイメージの生成と発展
- 最古の黙示録イメージを求めて─ローマ教会堂装飾の伝統─(加藤磨珠枝) 47
第3章 ベアトゥス黙示録─イベリア半島が生んだ奇想
- 十世紀におけるベアトゥス写本挿絵の革新─終末への恐れ、イスラム勢力との抗争、典礼における活用という背景から─(ペーター・K.クライン) 125
- イメージを聞く─ベアトゥス写本の音と沈黙─(宮内ふじ乃) 148
- バルカバード修道院のベアトゥス写本と「オビエドの十字架」装飾頁(安發和彰) 171
第4章 英仏黙示録の展開─ロマネスクからゴシックへ
- サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会堂の黙示録図像再考─「蝗の禍」「女と竜」「再臨のキリスト」をめぐって─(武井美砂) 197
- 《ドゥース黙示録》─アングロ・ノルマンの興隆─(髙木真喜子) 224
- アンジェの黙示録─モニュメントとしてのタピスリー─(田中久美子) 247
- カールシュテイン城の黙示録─母型としての英仏黙示録、モニュメンタル化によるその変容─(大野松彦) 285
第5章 ルネサンス前夜─救済への願い
- 薔薇窓の《黙示録》─シャルトル大聖堂の南薔薇窓を中心に─(高野禎子) 319
- 《ゲントの祭壇画》と『黙示録』(荒木成子) 349
- ドイツ・宗教改革時代の黙示録挿絵─アルブレヒト・デューラーからマティアス・ゲールングまで─(青山愛香) 376
- Die Erneuerung der Beatus-Illustration des 10 : Jahrhundert im Kontext von Endzeitangsten, Konflikten mit dem Islam und liturgischer Praxis(Peter K. Klein) 414
あとがき 415
執筆者一覧 418
索引 429