ヨーロッパ中世美術論集
黙示録の美術

黙示録の美術
価格:¥ 本体17,000+税
[編集者] 田中久美子
[シリーズ] ヨーロッパ中世美術論集 第2巻
[版型] B5変(182×246)上製
[ページ数] 432ページ
[ISBN] 978-4-902084-42-9

 

〈ヨーロッパ中世美術論集〉第2巻

 
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Arts of the Apocalypse [Collected Papers on Medieval Art in Europe 2]
edited by Kumiko TANAKA
General Supervisor: Koichi KOSHI

 

ドゥース黙示録
 

 

【目次】

 

口絵

 

第1章 黙示録と黙示録美術─造形的展開と神学的源泉
  • 中世の黙示録写本─その挿絵の造形原理─(越宏一)  7
  • 黙示録に記されたヴィジョンの源泉─旧約の伝統から新約へ─(佐竹明)  24

 

第2章 黙示録のイメージの生成と発展
  • 最古の黙示録イメージを求めて─ローマ教会堂装飾の伝統─(加藤磨珠枝)  47

 

第3章 ベアトゥス黙示録─イベリア半島が生んだ奇想
  • 十世紀におけるベアトゥス写本挿絵の革新─終末への恐れ、イスラム勢力との抗争、典礼における活用という背景から─(ペーター・K.クライン)  125
  • イメージを聞く─ベアトゥス写本の音と沈黙─(宮内ふじ乃)  148
  • バルカバード修道院のベアトゥス写本と「オビエドの十字架」装飾頁(安發和彰)  171

 

第4章 英仏黙示録の展開─ロマネスクからゴシックへ
  • サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会堂の黙示録図像再考─「蝗の禍」「女と竜」「再臨のキリスト」をめぐって─(武井美砂)  197
  • 《ドゥース黙示録》─アングロ・ノルマンの興隆─(髙木真喜子)  224
  • アンジェの黙示録─モニュメントとしてのタピスリー─(田中久美子)  247
  • カールシュテイン城の黙示録─母型としての英仏黙示録、モニュメンタル化によるその変容─(大野松彦)  285

 

第5章 ルネサンス前夜─救済への願い
  • 薔薇窓の《黙示録》─シャルトル大聖堂の南薔薇窓を中心に─(高野禎子)  319
  • 《ゲントの祭壇画》と『黙示録』(荒木成子)  349
  • ドイツ・宗教改革時代の黙示録挿絵─アルブレヒト・デューラーからマティアス・ゲールングまで─(青山愛香)  376
  • Die Erneuerung der Beatus-Illustration des 10 : Jahrhundert im Kontext von Endzeitangsten, Konflikten mit dem Islam und liturgischer Praxis(Peter K. Klein)  414

 

あとがき  415

執筆者一覧  418

索引  429